やり手販売員の下取り術|下取り値引きで損する理由
新たな車を買うとき、もちろん販売店で値引き交渉をされている方は少なくはないでしょう。
とっても値引きしてもらえて・・・あなたは心の中で「ラッキー」と思っているでしょう。こんなに値引きしてもらって販売店に申し訳ないと思っているかもしれません。しかし、プロの販売員は値引きを覆すテクニックを駆使して反撃してきます。
私が失敗した・・・下取り値引き購入の思わぬ罠
販売員さんは、私がディーラーにいつも車で来ることを知っています。商談も価格がだいたい決まって契約するところまで来ました。
そんな時、販売員さんは何気なく私に尋ねます。
「いま乗られてるお車はどうされるんですか?」
その時まで、私は自分の車の今後について考えていませんでした。
10万キロオーバーで10年オチ。もう買ってくれる人はいないだろうと思って乗りつぶす感じでした。
販売員さんは、「よかったら特別に私の知り合いに頼めば、少しはお金が入りますよ」と私に言いました。
新車の値引き交渉が旨く行っていたのもあり、このままストレスなく車を乗り換えたいと思いました。
結局、その販売員さんに下取りとその分の値引きをお願いしました。
その金額わずかに1万円でした。
後日談ですが、知人から「なぜ買取業者に一括査定依頼しなかったの?」と質問されました。
「どうせ値段なんかつかなかっただろし」と私は勝手な思い込みで自己完結させました。
でも、そのあとちょっと気になって買取査定業車に連絡してみると現物次第では最高で10万円といわれました。
あの時のショックは計り知れません。
何度も、何度もディーラーで交渉を行い、時間と労力を懸けて値引き交渉してやっと30万安くしたのに・・・。
最後の詰めを誤り値引きを無駄にしてしまったのです。
販売員の下取りテクニックを明かします!
「下取り値引き」を販売員にお願いするのと、業者に一括査定して「買い取り」してもらうのでは明らかに買取の方が高くその差額は¥10万を超えることもあります。
では、販売員はどうやって安く下取りしようとするのでしょうか。
販売員による下取り値引きの場合 |
買取業者による一括見積の場合 |
---|---|
車両価格 250万円 値引き額 ー35万円 自車 ー20万円
合計 195万円
|
車両価格 250万円 値引き額 ー30万円 自車 ー40万円
合計 180万円 |
あれ、値引き額は多いのに合計金額は高い・・・。
下取りでは20万円に対して買取査定では40万円。
販売員は値引き額を釣り上げたとみせかけて、実は安く車を下取りして値引き額を調整します。
いわゆるところの「値引き充当」というテクニックです。
こちらがどんなに値引きを頑張っても、最後に巻き返してこられます。
大切なことは、自分の車の適正な価格を知る事。
実車をプロにみてもらうことをお薦めします。